更新日:2017年03月10日

旋盤加工

切削加工の中で、被工作物を回転させ、工具刃物を当てて削る加工を旋削加工と呼ぶ。旋盤加工は旋削加工の代表的なもので、主に丸棒を材料とし加工を行うものである。
 旋盤のうち、一般作業に用いるものを普通旋盤といい、工作機械の中で最も多く使用されている。普通旋盤はベッド上に、工作物を取り付け回転させる主軸と、工作物の反対側を保持する心押台、工具を取り付けベッド上を水平に移動する往復台とで構成される。
 旋盤では主軸の回転により切削の主運動を、往復台の移動により刃物の送り運動を与える。主軸の回転数や回転方向、刃物の移動方向や移動速度は各々変えることができる。
 最近のNC(数値制御)旋盤などでは無段変速が採用され、プログラムによって主軸回転速度を指定できるようになっている。
 数種類の旋盤工程を行う場合、複数種の工具を刃物台に取り付けておき、工程毎に刃物台を回転させて連続的な作業を可能にしたものをタレット旋盤という。また、モデルをスタイラスでなぞり、バイトをなぞった通りに動かしてモデルと同一形状の旋盤加工を行うものを倣い旋盤と呼ぶ。
 旋盤加工ではその方法上、いずれも回転軸の同心円状の加工となる。 

旋盤加工しているのを図示した写真

適している分野・使用事例

外丸削り、正面削り、穴開け、中ぐり、ねじ切り、心立て、突き切りなどの加工。